FC2ブログ

【追悼】 諸井 誠氏

作曲家の諸井誠さんが9月2日に逝去された。

Makoto Moroi2
<1999年 彩の国さいたま芸術劇場にて撮影~石を聞く肖像シリーズより 初出>

彩の国さいたま芸術劇場の初代館長も務めるなど、
創作活動のみならず日本の芸術界を牽引してきた諸井さんとは、
私も多くの思い出がある。

私がまだ駆け出しのカメラマンの頃、初めて連載のページを持たせてもらったのが、
『音楽現代』の“日本の作曲家”だった。
1972年の1月号から始まったこの企画の第一回が、諸井さんだったのだ。

取材は一日で終えるのが当たり前だったが、
諸井さんとは気が合って、あれこれと話が続き、2日に渡って中野のご自宅を訪ねた。
ひょっとしたら永遠に話しが続くのではないかと、ぞくぞくと興奮したものだ。
博識で聡明なこの作曲家の印象は「サムライ」のようだったと、
当時書いたのを覚えているが、楽譜と向き合う姿は、今見ても、大変に凛々しい。

Makoto Moroi1
<1971年 中野自宅にて撮影 初出>

1994年に彩の国さいたま芸術劇場が開館すると、諸井さんは館長に就任された。
この時相談を受け、円形のロタングを展示場にするアイディアを提案すると、それを見事、形にしてくれ、
以降、諸井さんのプロデュースで開いた写真展は
『世界の劇場』『武満徹』『ベートーヴェン』『シェイクスピア』など8回を数えた。

また、彩の国さいたま芸術劇場開館5周年の記念誌では
「閉鎖的な劇場を打ち壊す可能性」について座談会をしたことも印象に残っている。

音楽界に大きな業績を残された諸井さんと、数々の仕事を一緒にできたことに
心からの感謝を捧げ、ご冥福をお祈りしている。

木之下 晃






スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

「諸井誠さん お別れ会」を12月10日13時よりサントリーホール ブルーローズで行います。
三橋貴風さんが「竹籟五章」から、下野戸亜弓さんが「秋の琴~もうひとつのレクエム」、木村かをりさんが「ピアノのためのαとβ」を演奏してくれます。ぜひおいでください。
プロフィール

木之下晃

Author:木之下晃
音楽写真家木之下晃のブログです。
展覧会や出版のお知らせ、
撮影エピソードなどを紹介していきます。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR